「デンマーク・ナショナルデー」開催レポート

2025年4月24日(木)に、デンマーク王国によるナショナルデー「デンマーク・ナショナルデー」を盛大に開催しました。北欧5カ国による共同パビリオンに出展する5カ国の中では初めてのナショナルデーとなります。フレデリック10世・デンマーク王国国王陛下のご臨席のもと、デンマーク王国の文化・イノベーション・持続可能な未来を象徴する1日となりました。ご来場いただいたみなさま、オンライン視聴いただいたみなさま、ありがとうございました。
北欧パビリオンはデンマーク・ナショナルデーのために、Carl Hansen & SønやHAY、BoConceptといったブランドや、フローリストのニコライ・バーグマン氏の作品で彩られ、デンマークのデザインに溢れる空間が演出されました。
公式オープニングセレモニー
ナショナルデーホール「レイガーデン」にて行われたオープニングセレモニーでは、フレデリック10世・デンマーク王国国王陛下が登壇され、「本日、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンという北欧の隣国との緊密な協力のもと、多くの努力を重ねてきた成果が、ここ大阪での素晴らしい北欧パビリオンという形で結実しました。デンマーク王国と日本の関係を振り返りますと、相互の尊敬と価値観に支えられた長年のパートナーシップがあります。両国の外交関係は158年前に遡ります。現代において両国は「イノベーション」、「持続可能性」、そして「生活の質」への深いコミットメントを共有しています。北欧パビリオンを訪れる全ての方々が本パビリオンからインスピレーションを受け、デンマーク王国や北欧諸国が次世代のためにより良い未来を作ろうとしている姿を、より深く理解してくださることを願っています。本日を楽しんでいただき、デンマークの魅力を感じ取っていただければ幸いです。」と挨拶されました。
日本政府代表として、2025年日本国際博覧会政府代表 羽田浩二氏からも「日本とデンマーク王国の良好な関係の基礎にあるのが、日本とデンマーク王国の皇室、王室間の交流です。 共に海洋国家である日本とデンマーク王国は、デジタル、グリーン・イノベーションといった分野で、それぞれ強みを持っており、両国の友情協力関係は今後、ますます進化していきます。デンマーク王国の大阪・関西万博への参加に、改めて感謝の意を表するとともに、フレデリック国王陛下のご訪日が実り多きものとなるよう、心よりお祈り申し上げます。」との祝辞が述べられました。
セレモニーの締めくくりとして、日本とデンマーク王国を代表する音楽家のデンマーク系日本人シンガーソングライター、ミイナ・オカベ氏のライブと、ヤコブ・ブロ氏、 ニコライ・バスク氏、高⽥みどり氏による北欧と日本の音楽が交差するジャズトリオによるライブパフォーマンスが披露され、会場は温かい拍手に包まれました。
大阪・関西万博会場の視察
公式オープニングセレモニーの後は、フレデリック10世・デンマーク王国国王陛下は北欧パビリオンをはじめとする大阪・関西万博の会場を見学されました。北欧パビリオンでは、デンマーク王国出身のガイドを含むスタッフが温かく国王陛下を迎え、緊張しながらも北欧パビリオンの魅力をご紹介しました。
また、会場中央に広がる「大屋根リング」や日本館など見学され、大阪・関西万博の見どころを堪能され、日本の技術や文化に深い関心を寄せられました。
デンマーク・デー 特別コンサート
夕方には、「デンマーク・デー 特別コンサート」が、デンマーク王国政府高官 モーテン・ボズコウ産業・ビジネス・財務大臣の挨拶で幕を開けました。「音楽は心を繋ぎ、文化は言葉を超えて響きます。今日のこの瞬間を通して、日本とデンマーク王国は未来を共に描く仲間だと再確認できました。」と、ボズコウ大臣がコメントを寄せました。
続いて、デンマーク王国と日本を繋ぐアーティストが会場を魅了しました。デンマーク王国のジャズギタリストのヤコブ・ブロ氏、ピアニストのニコライ・バスク氏、日本のパーカッショニスト 高田みどり氏による、3人でのジャズパフォーマンスが披露されました。
続いて登場したのは、日本・デンマーク王国にルーツを持つ世界的アーティスト ミイナ・オカベ氏。代表曲「Every Second」や、4月25日に発売する待望のセカンドアルバムからセレクトした楽曲で会場を魅了しました。
デンマーク王国と日本、そして未来への共創
本イベントは、「文化」「持続可能性」「イノベーション」という日本とデンマーク王国の共通の価値観をもとに、デンマーク王国の伝統と未来を世界へ発信する貴重な機会となりました。北欧パビリオンでは今後も、5カ国が一丸となり、より良い明日をともに描く場として、さまざまな体験を提供していきます。